『ふたつのオリンピック』(ロバート・ホワイティング 玉木正之訳 )読了。

前回に続き、今回の東京オリンピック開催をもその開催後を危ぶむ筆致だ。ホワイティングさんは長年東京で暮らし、東京を愛している。「日本的」野球や、ヤクザの世界、裏町の生活を実地に体験し、それを日本論に昇華させている。

世界に類のない、(褒めているわけでなく、その反対の)「記者クラブ」とは徹底的に対決する。読者に事実を報告するジャーナリストとしては当然なのだが、それを「記者クラブ」は問題視する。

題材だけを読み取って考えていくと、気が滅入りそうになるが、彼の明るい文体がそれを救っている。玉木さんはそこをうまく訳したと思う。

『戦中派不戦日記』読了。
8月15日前後の意識のギャップがすごいが、これも一つの「事実」か。

「世紀の小説『レ・ミゼラブル』の誕生」読了。
2012年版のミュージカル映画をAmazonで観てから、読みました。おかげで面白かった。
大部の小説の原稿を遠隔地で校正する大変な場面がハイライト!

『博士の愛した数式』読了。面白かったし、老後の生き方につき学ぶところ大。

『砂の惑星』(新訳版)上中下三巻読了。面白かった。
映画などより主人公が「強い」感じがした。

『カムパネルラ』(山田正紀)読了。
そのあと、青空文庫見に行ったら『銀河鉄道の夜』が数種類あるのを見つけた。これらがそうなの?

『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか』読了。

私たちとはもちろん、ホモ・サピエンスのこと。その「社会性」の為せるわざだったかもしれない。

このあと読むべきは『サピエンス全史」なのだそうだが、図書館に問い合わせたら44人待ちだった。

『歩道橋の魔術師』読了。『自転車泥棒』の壮大なストーリーに比べて、ノスタルジックな親しみを感じさせる作品。どちらが好きかと訊かれたら、『歩道橋の魔術師』と答える。

『眩(くらら)』(朝井まかて)読了。

北斎の娘お栄の画業を丁寧に描く。お栄は父の亡き後も絵を書き続け、北斎同様、絵の世界の中に遊行先を見つけようと努力する。

名作だ。

『ニッポンの書評』(豊崎由美さん)読了。書評の良し悪しを論じていて痛快。
植草甚一を推しており、もう一度膝をたたく。

「真実真正日記」(町田康)読了。超絶的面白さ。
もともと日記文学の微妙なフィクション性が好きだった。たとえば内田百閒の日記類。

ところが、これは思い切ったフィクションでありながら(多分そうだと思っているが)、著者の生き様がかえってひしひしと伝わってくるところが好き。

「自転車泥棒」(呉明益 天野健太郎訳)やっと読了。八日間かけた。ゆっくり読むべき小説と思った。台湾の作家は初めてだったが、思ったより入り込めた。前作の「歩道橋の魔術師」も良さそうなのでこれから読む。

「小松左京さんと日本沈没 秘書物語」も読了。豪快にして繊細な小松左京の人となりがうまく描写されています。

「ホワイトハウスのピアニスト ヴァン・クライバーンと冷戦」読了。クライバーンの伝記が訳されたのは初めてだし、原著もクライバーン死後初めての本格的評伝らしい。
面白かった。
コンサートに出なくなってからの意外に幸せな行状は、初めて知った。

今年の三大ニュース

(1)至近距離に市立図書館の分室が開業した。読書生活に革命的変化が訪れた。
(2)ポール・オースターの著作を(柴田元幸訳で)ほぼ完全読了。図書館のおかげもある。
(3)All REVIEWSのサポートスタッフにしてもらえた。現在も鋭意書評記事の構成中。構成→校正とか。

読書天国からの報告

市立図書館の分館が近所にあるので、本が手軽に借りられる。蔵書検索は自宅のインターネットで出来る。これって、36万冊の本を収めた図書館を司書付きで手に入れたということで、天国のようだ。

少し足を伸ばせば国会図書館があり、こちらは蔵書2500万冊。借り出しに手間はかかるが、蔵書検索と一部デジタル化されたものの閲覧は、インターネットでOK。

Internet Archiveも利用すれば、過去のどんな王者も出来なかった贅沢が誰にでもできる。この意味では良い世の中と言える。
\(^o^)/

「インヴィジブル」(ポール・オースター 柴田元幸訳)読了。オースター・柴田節快調。
次の作品の翻訳も早く読みたい🙇

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