「よく鰻屋からは胸の病は出ないといわれていた。学問的な根拠は判らないが、同業者も大きにそんな気持ちでいた。現今は鰻のきもをきも吸にして、まるで付合わせの様に出す様になったが、形も無様であまり感心したものではない。やっぱりちゃんとした澄し汁のお椀をつけたい。きも吸はきもの効能から始ったものだが、あのきも全体が栄養になるのではなく、本当の一部分のところがきもであってあとは鰻の内臓である。だから鰻を裂いている時に、まだぴくぴく動いている本当のきもの部分を切取って、そのまま口で吸込ん終う職人もいる。それなら栄養になるかも知れぬが、これも一寸素人には気味が悪く真似は出来にくい。家に来ていた客の中で、この生ぎもを杯の中に入れて、これで酒を飲む人がいた。これなどはまア合理的な飲み方であるのかも知れぬ」 (川口昇『うなぎ風物誌』)

「臣(魏徴)は伏して聞きます。最近、帝の馬車が頻繁に皇宮から出て、自ら猛獣と戦い、夜明けに出て夜に帰ることが多いと。万乗の尊を集める君主が、みだりに森林に入り危険な草の上を移動するのは、はなはだ良いことではありません。願わくば陛下、娯楽はやめ、獣と争う楽しみを止め、宗廟・社稷、万官万民を慰めることだけ考えていただきたい」 (『貞観政要』)

「軍を持たぬフィレンツェ共和国は、ピサ攻略に際してフランス兵1万を招き入れた。これがその後フィレンツェ史上最悪の甚大な被害を与えた。
コンスタンティノープルの皇帝(ヨハンネス6世)は、危機に対抗するためトルコ兵1万をギリシャに呼び込んだが、この外国軍は戦争が終わっても立ち去ろうとしなかった。ギリシャの異教徒への隷属は、このときから始まったのである。
要するに、勝ちたくないと思う人は外国からの支援軍を利用するといい。外国支援軍は傭兵よりはるかに危険度が高い」 (マキャベッリ『君主論』)

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