『従順さのどこがいけないのか』も考えさせられるものだったので、同じ著者のこちら『愛国の起源』も気になってはいる。
ニッポンの中心で愛国を叫ぶ獣たちに | レビュー | Book Bang -ブックバン- https://www.bookbang.jp/review/article/734970
どの本も「紙の書籍のページを画像にした電子書籍」なので、iPadなどのタブレット端末じゃないと読みづらい。普段、電子書籍はiPhoneで読んでるけど、このタイプの電子書籍の場合はさすがにiPadを引っ張り出すことになる。
『空耳ワールド』の紹介に『「いくら?」は「ドアチェーン」、「ごめん」は「デブチン」、「高いなあ」は「鯛、食え」』とある。「ごめん」の「デブチン」はわかる気がする。「ドアチェーン」と「鯛、食え」はちょっと無理があるような。
無理があろうがなかろうが空耳はとても面白いのだけど。
『ただ、一緒に生きている』は『坂本美雨さんの子育て日記』(東京新聞)を元にしたものだけど、連載もいつもしみじみ読ませていただいている。坂本美雨さんの文章は優しくて穏やか。言葉というものをとても大切にされていると感じられるところが惹かれる理由なのかもしれない。
村井理子さんもWEBに連載されているものをよく読ませていただいてるけど、「人間、生きてるといろいろあるよね」とあれこれ共感してしまう。『本を読んだら散歩に行こう』もやっぱりそう(ハリーくんがそばにいる村井さんを羨ましがりつつ…)。
最近はRSSを配信してくれないところも多くなってるけど、それも世の趨勢か。私にはなくてはならないツールなんだけどな。Twitterに流すところが増えてるけど、Twitterを情報収集の手段にするつもりはないのだよね…。ニュース系でもRSSの配信がないとわざわざサイトにアクセスすることもなく、それっきり。
そんなにニーズはないのだろうけど、RSSの配信を続けていただけるところには感謝しかない。
買収やめるんじゃないのか。
イーロン・マスク氏、Twitterで初のオンライン全社会議で「ユーザーを10億人に」 - ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2206/17/news069.html
私も「ニュースを意図的に避けている」けど、「難しすぎて理解できない」という理由には驚いてしまった。日本でニュースへの信頼度が2021年から2022年の1年で僅かだけど上昇してるのも驚き。
「ニュースが嫌」世界の38%のユーザーが伝えたい、その切実な本音とは? https://kaztaira.wordpress.com/2022/06/17/why_38_percent_of_users_worldwide_avoid_news/
教科書を自分たちの都合に合わせていじりたくなるのは本邦だけではないよね。
「香港はイギリス植民地ではなかった」 香港の新教科書に記述 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/26976
だろうね(としか思えないのがとても悲しくもある)。
日本人の15%、与党支持者の3割が「民主主義は大事じゃない」と思っている…驚きの調査結果(秦 正樹) https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96324
『HHhH』読了。
独裁やファシズムに限らず、為政者は教育を尊重したりはしないものだと感じるハイドリヒの演説。
「スポーツなんて、結局はろくでもないファシズムじゃないか。」という著者の言葉にも大きく頷いてしまった。
示されるナチスの要人の言葉や思想は語り手が代わっただけで、今も変わらずに脈々と受け継がれているのだということも強く感じたことだった。
気になりながら長く読まずにいた本だけど(ナチス絡みの本は読むのがきつい)、もっと早く読むべきだったな。
『HHhH』読了。
ノンフィクションではないけれど、「歴史小説」と簡単にくくってしまいたくはない作品。
1942年5月27日に向けて時間が進んでいく中で多くの命が理不尽に奪われていく様子がいくつもの数字と共に語られる。感情を煽るような描写ではないけれど、その数字の持つ意味が冷たく重く胸に迫る。対して著者がエンスラポイド作戦の実行者や彼らを支援した人たちに寄せる思いはとても熱く、あたたかい。
もしも自分なら…と安全なところにいる自分が軽々しく想像することもできないような過酷な状況の中、なぜ彼らはあれほど勇敢でいられたのか。
ハイドリヒの命の代償として多くの人の命が失われる結果となったことを実行者の彼らはどう思っていたのだろう。著者のローラン・ビネが描いたように、彼らはハイドリヒの死が役に立っているとは思えなかったのかもしれない。そんな彼らの思いに対して、「僕がこの本を書いているのは、それは違うということを彼らに納得してもらうためなのかもしれない。」という彼の言葉に共感せずにはいられない。
Apple信者 愛犬Birdie
活字中毒
・ミステリ / 武侠 / 歴史 / 哲学
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中国語(中国語は「読む」だけ)
・仕事関連の本
紙書籍が好きだけれど、本を保存するスペースの関係上、最近読むのは主に電子書籍。
中国の電子書籍リーダーは種類が多くて助かっています。